2020年より「ヤングガンガン(スクウェア・エニックス)」で連載されている、ダーツ漫画『だぶるぶる -Double Bull- 』。
ありそうでなかった「ダーツの漫画」として、連載開始当初からダーツファンのみならず選手の間でも話題に。そんな『だぶるぶる -Double Bull- 』作者・戌森四朗先生へのインタビューをお届けします。
※本記事は2021年5月に行われたインタビューを再録したものです
―まずは簡単に自己紹介をお願いします。
『はじめまして戌森四朗(いぬもりしろう)と申します。 20歳くらいから漫画を描き始めて、30歳になりました!(30歳になる前に連載を経験できてホッとしています)。趣味は基本インドアで仕事の空き時間によくゲームとかやっています。他だと漫画を読んだり、映画を観たりですね』
―先生のレーティングはどのくらいでしょうか?ダーツを始めたきっかけも教えてください。
『ダーツの漫画を描いている訳ですが、めちゃくちゃ下手なので伏せさせて頂けると助かります…!知り合いの漫画家さんがダーツをやってまして、イベントの打ち上げで同席したときにいろいろと教えていただいたのがダーツを始めたきっかけです。その時楽しいってなって、気づいた時にはマイダーツを買っていました』
―『だぶるぶる -Double Bull-』 のアイデアを思いついたきっかけは何だったのでしょうか?
『たまに一緒にダーツをしている同業の兄がいるのですが、遊んでいる中で自分好みのダーツグッズを作れないかなとか、自分でダーツ漫画を描いたらもしかしたら商品化することがワンチャンないかな…とか考えていて、ちょっとよこしまな動機でした(機会があったらよろしくお願いします)』
―ダーツマシンやダーツの矢の描写がとても細かいですが、どのように描いているのでしょうか。
『最初に言いたいのが、本当にデジタル環境万歳ということでして。トレースに近いのですが、自分でダーツの3Dモデルを作って、それを元に作画をしています』
▲戌森先生が作ったダーツの3Dモデル
―漫画の制作環境はどのようになっているのでしょうか。
『CLIP STUDIOっていうイラスト制作ソフトとWACOMの液タブ(液晶ペンタブレット)を使っています。漫画を描き始めた頃からデジタルでやっていました。アナログも何回かチャレンジしたこともありますが難しすぎて…。デジタルの時代じゃなかったら、漫画を描いていなかったかもしれません』
先生の作画手順が分かりやすいタイムラプスがこちら。
―ダーツは動きの少ないスポーツですが、漫画にする上で気を付けていること、工夫していることはありますか?
『とにかく絵に注力しています。 漫画の右ページ左ページをあわせて見開きというんですが、 その見開き単位で漫画の全体を見て、できるだけ構図に変化を持たせて、面白いなと思って頂けるようなものにしたり、ココの流れはグダりそうだな… というような所は大きくカットして時間を繋いだり、その試合の美味しいところだけを詰め込むようにしています』
これが・・・
こんな感じに!
―キャラクターの名前や設定はどのように決めているのでしょうか?
『キャラクターの名前は考えるのが苦手なので、ダーツ関連の固有名詞からもじったりしています。たとえば主人公の津田みちは“ダーツ道”をもじったみたいな感じです。他にも是非予想して楽しんでいただければと思います!』
―参考にしているプロダーツプレイヤーはいますか?今後、本人役としてプロダーツプレイヤーが登場する可能性はありますか?
『参考にしている方はいます。ただ絵にすると、姿勢とかグリップは凄く難しくて、毎回苦戦しています(毎回描き起こし※1でやっているので、もし変なとこがあってもご愛嬌という目で見てもらえると助かります)。実在する方を出すのは気兼ねしてなかなか踏み切れないですね。積極的に出せたらダーツファンの方々にも喜んでもらえるのかなとも思うのですが』
※1 元々存在する写真や模型などから絵を描いていくこと
―最後に『だぶるぶる -Double Bull-』連載を応援してくださっている全国の読者の皆さんへ一言お願いします。
『まずはここまで読んで下さってありがとうございました! これからも頑張って執筆していこうと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします!』
戌森先生、貴重なお話をありがとうございました🎯今後の展開も楽しみです!
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