2020年現在、株式会社ダーツライブ入社5年目の伊勢戸 京介。ダーツマシンの営業職としてお客様の持つ課題に対し、自身の考えに基づいた課題解決を実現しています。そんな伊勢戸は、そうした自由な営業ができる理由として、裁量の大きさとお客様との信頼関係があることを挙げています。
もともと学生時代から、海外で働きたいと思っていました。そのきっかけは、中学1年生から高校1年生までの4年間、父の転勤でアメリカにいたことでした。4年間アメリカで学生生活を過ごす中で、アメリカは大きい国だと感じましたし、いつかは他の国や世界で仕事をしたいと思うようになったんです。
また、自分の趣味を仕事にしたいという気持ちをずっと持っていました。というのも、僕は学生時代の10年間、勉強があまり好きではなかったんですよ。学生時代の自分にとって、勉強は社会人にとっての仕事と同じだと思っていたので、この10年間でこんなに嫌な気持ちになるなら、今後30年間社会人として仕事をするのは本当にきついものになると感じていました(笑)。
そこで、趣味を仕事にできることと、海外で働くことを軸に企業を探していたところ、株式会社ダーツライブと出会いました。ダーツライブは、当時ハマっていたダーツの会社であるうえに欧米、アジア、ヨーロッパなど20カ国以上にサービスを海外展開もしていて、当初は海外部門に入りたいと考えて入社しました。ただ、ダーツライブのマシンのメインマーケットは日本なので、最初に国内を経験してからということで、入社当初から現在にいたるまで、日本国内の営業を担当することになりました。
2020年現在、僕は株式会社ダーツライブのメイン商材であるダーツマシンの販売をしています。ダーツライブの営業はディーラーを通じて店舗に営業を行うチームと、全国に店舗をチェーン展開するような法人を担当するチームに分かれていますが、僕は後者の法人様向けの営業を担当しています。
日々、担当のお客様先を訪問し会話をしていると、お客様から課題が出てきます。たとえば、ダーツは1人のプレイヤーよりも、グループの方が1台に対しての売上は高くなるので、「グループでのダーツを楽しんでもらうにはどうしたら良いか?」という課題を持っているお客様が多いです。
そのような課題に対し、学生にスポットをあてて、学生向けに価格を下げたり、紹介制度を設けて、新しい人を連れてきたら半額にしたりするキャンペーンなどの提案をしています。
これまでの提案の中で一番手応えを感じたのは、全国にインターネットカフェを展開する自遊空間さんで、「ダーツにおいて親子の需要をとりたい」という課題をいただいたときです。当時、ちょうど当社で開発していた小さい子ども用のダーツマシンがあったので、それをテスト的に貸し出しして、「親子ダーツ」というイベントを開催しました。
イベントには女性のプロプレイヤーを呼んで、なるべくお子さんが接しやすく、かつダーツにハマってもらえるような企画にしたのですが、これはお客様の課題にうまく応えられたかなと感じました。このように、現在はダーツマシンを「置いてもらう」よりは、さまざまな企画を提案しながら「維持してもらう」ことを意識していますね。ダーツライブの営業は自分で決めてやっていいよというスタイルです。なので、お客様の課題を見つけたなら自分で判断して、上長承認がおりれば、自分のできる範囲でなんでもして良いんです。
営業の仕事はいろいろな場所に顔を出せるので、僕としては楽しいです。というのも、そこが営業の魅力ですし、営業としてただダーツマシンを売って終わりではなく、その後のこともしっかりケアできますからね。また、これまで営業をしてきて感じるダーツライブの営業の魅力は、お客さんと密に話せて、自分で判断をし、決められることですね。
他の企業で営業を担当している同級生と話していると、自由な部分が少ないとよく聞きますが、ダーツライブでは、自分で考えた提案が割と通りやすいと思います。そういった意味で、ダーツライブでは考えを持って営業することが、結果につながると思います。
ここまで裁量の自由があるのは、お客様と強固な信頼関係が結べていることが要因の一つだと思っています。もし失敗をしてしまっても、先輩方や上司の時代から関係性を構築できているので、先輩や上司と一緒にお伺いして丁寧にご説明すれば、ご理解していただけることも多いんです。ですから、自分としても積極的に行動することができます。そういった点でも、先輩は頼れる存在です。やはり大切なところでは先輩に必ず出てきてもらいますしね。
僕の上司は知らない人と打ち解けるのが上手で、異業種の方ともすぐに仲良くなれます。そういったつながりから紹介してもらい、他社さんとコラボしたこともあります。たとえば、私たちはそれまでビール会社と取引が一切なかったのですが、ダーツバーはお酒を置いてあることが多いので、ビール会社の方と協力して、店舗でのキャンペーン企画を生み出したことがありました。
そういうことを踏まえて、私たちの会社で活躍できる人材は、自分で課題を見つけて、その課題に向き合える人だと思います。企画提案の後の承認は通りやすいですし、サポートもいっぱいいただける環境です。だからこそ、「考えられる営業」が一番いいかもしれないですね。
営業ではいろんな数値を目標にできます。なので、自分の行動指針も含めて考えて目標を立て、行動できると思いますね。
仕事をする中で一番モチベーションが上がるのは、ダーツマシンが出荷されて、お店に入る瞬間を見たときです。オープン訪問にいったときに「このダーツマシン、僕が入れたものだな」と実感できますし、目に見てわかる成果ですね。
僕はダーツバー、インターネットカフェ、カラオケ、ボウリング場など、様々なジャンルのお客様を担当していますが、まず一番強く意識しているのはお客様が損をしないことです。次に意識しているのは各ジャンルで、有名なお店が出ることです。たとえば、「ネットカフェでダーツといえばここだよね」など、自分の担当するお客様の名前が、世間から挙げられるようになりたいです。
そのために、これまではダーツのブランディングに関する勉強はしていなかったのですが、これからは勉強しないといけないと思っています。入社5年目になり、後輩も増えてきました。僕が尊敬している先輩たちのように、僕自身も後輩から尊敬できる先輩として日々成長していきたいです。