スポーツとして「ダーツ」に取り組む子どもたちが増えています。ここ数年、児童館にダーツマシンが置かれたり、高校で部活動としてダーツが親しまれたりするなど、これまでになかった展開が次々と生まれています。
ダーツライブのスポーツダーツプロジェクトが主催するスポーツダーツ競技大会もその一つ。小学生18名、中高生44名が参加した前大会に続き、今年の開催が発表されました。
🌟ダーツの競技大会が今年も開催、エントリー受付を開始
https://www.dartslive.co.jp/news/20240701/
そこで今回は、大会運営を担当する原田さんに話を聞いてみました!
2023年ダーツライブ入社。入社以来、「ダーツを誰もが楽しめるスポーツに」を掲げ活動するスポーツダーツプロジェクトで主に若年層向け施策を担当。好きなスポーツはソフトテニス、そしてダーツ!
――昨年、第1回大会を開催していかがでしたか。
伝えたいのは、子どもたちの熱量がすごかったことと、ダーツはスポーツだと改めて実感したことでしょうか。正直、どんな展開になるのだろうと心配していた面もありました。
でもそんな心配は不要でしたね。真剣勝負も多かったですし、なかにはプロに負けないような白熱した試合もありました。試合後にお互いを讃え合う様子を目にしたときは「やっぱりダーツはスポーツだ」と再確認させてもらった気がします。
▲互いに真剣だからこそ相手への敬意が自然と生まれる
▲思うようなプレイができず悔しがる小学生の姿も
――決勝戦は独特の緊張感が漂っていたと聞きました。
準決勝までは緊張していなかった子が決勝戦で緊張している様子や、惜しくも勝ちを逃してしまった子の悔しそうな姿が印象的でした。真剣勝負のスポーツだからこそ緊張もするし、そこで実力を出せる子、いつも通りの力が発揮できない子…といったスポーツならではのシーンがたくさんありましたね。
――昨年の参加者から、今年の開催に関して反響はありましたか。
開催をお知らせする前から、昨年出てくれた生徒の児童館や学校から「今年は競技大会やらないんですか」というお問い合わせをいただくことがありました。告知後に「絶対出ます!」と連絡をくれた子もいます。「また出たい」と思っていただけていることは、担当者として嬉しい限りです。
ほかにも、昨年の優勝者が「2連覇したいから練習しています!」と教えてくれたり、先日のSUPER DARTS 2024にも来てくれてたダーツ部の子が「自分も大会で勝ってみたくなった、昨年以上にがんばりたい」と言ってくれたり、それぞれの想いを胸に今年の大会に意気込んでくれています。
▲昨年の様子
――今年は「小学生の部・中高生の部」ではなく「U-18・U-12」という部門分けになりました。理由を教えてください。
理由は大きく2点あります。一つ目は、国内に留まらず広くスポーツダーツの文化を発信していきたいという願望から、国際的に認識しやすい年齢別に変更したということ。将来的には海外の若年層に向けた取り組みも行っていきたいと考えています。
二つ目は、 12歳以下の選手が自分に合った競技ルールを選べるようにするためです。昨年の「小学生の部」では、一般的な高さより低くダーツボードを設置して、ダーツボードとスローラインの距離も通常より短くしていました(※1)。ですが、「普通のダーツマシンと同じ高さ、距離で勝負したい」という声もあったんです。そこで、U-18(18歳以下 ※2)という条件にすることで、小学生以下の選手が普段の練習と同じ環境で試合に挑めるようにしました。
※1 今年もU-12部門では昨年の「小学生の部」と同ルールを適用
※2 18歳以下は生年月日が2006年4月2日以降であることが条件
――年齢条件さえ満たしていれば好きな方に出場できる、ということですね。
その通りです。小学生でもU-18に出場することができます。(※)基準を満たしていれば、国籍も性別も関係なく誰でも出場できて、同じフィールドで勝負できる大会になりました。
※U-18にエントリーの場合、U-12との同時エントリーは不可
▲昨年の「中高生の部」でも準決勝からはダーツマシン『ダーツライブ3』で行われた
――第2回大会に期待していることはなんですか。
「自分の実力を試してみたい」というダーツに真剣に取り組んでいる子どもたちに集まってきてほしいです。 真剣だからこそ「優勝してうれしい」、「負けてしまって悔しい」といった大会でしか味わえないものがあると思います。他のスポーツ競技と同じように、その体験や感情を持ち帰ってほしいですね。僕たちとしても、ただ単に楽しかっただけで終わらない運営を目指していきたいと考えています。
――7/15(祝)には、プロダーツプレイヤーの酒井素選手による練習会があるんですよね。
練習会は、競技大会へのエントリーを問わず高校生以下であればご参加いただけます。ダーツレッスンやミニトーナメント、チャレンジマッチを予定しているのですが、何より同世代のダーツプレイヤーと交流できるのも大きいところです。
子どもたちにとってダーツは、同世代と交流できる場がまだまだ少ない。だからこそダーツを通じた交流の機会を増やしていきたいと思っています。競技大会にも同世代との交流という側面があって、昨年の子たちもLINEを交換して、連絡を取り合っているようです。
▲競技大会はダーツに取り組む同世代と出会えるのも魅力の一つ
――最後に、今後の展望を聞かせてください。
継続して開催していくことで、出場すること自体が目標となる、憧れられる大会にしていきたいと思っています。さらには一つの大会として大きくなっていくだけでなく、未来のダーツ文化における通過点にしていきたいですね。国体やオリンピック種目になって、その先には「誰もが楽しめるスポーツ」としてみんなが知っている。そんな、ダーツの未来を創っていきたいです!
――原田さん、ありがとうございました!
日時:2024年8月17日(土)10:00~15:00
場所:東京ビッグサイト 西2ホール(東京都江東区有明3-11-1)
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