創業20周年を記念してオープンした「ダーツライブ20周年特設サイト」。お楽しみいただいていますか?コンテンツの一つに、日本のダーツの歴史をまとめた『HISTORY』があります。
SNSを中心にダーツファンからプロ選手まで、さまざまな反響をいただいている『HISTORY』。そこで今回は、ダーツライブ20周年特設サイトを担当した多田さんに話を聞いてみました!
2016年入社。ダーツライブのSNSやWebディレクションなどのメディアプロモーションを経て、現在は企業をプロモーションする広報部に所属。2歳の女の子のママ。
特設サイトに『HISTORY』を入れようと思ったのはなぜですか。
日本人の多くが「ダーツ」がどんなものなのかを知っていますよね。そんなダーツは、どのように日本に入り、定着したのか。そこにダーツライブはどんな影響を与えたのか、20周年を機にダーツ業界のリーディングカンパニーとしてまとめておきたいと思ったんです。
確かに、ダーツがどう日本に根付いていったのかは世間にあまり知られていない気がします。
そうなんですよね。またここ数年、スポーツダーツプロジェクトを通してダーツは教育現場にも進出しています。そんな動きもあって、ダーツを知る資料の一つとして活用できるものを作りたいという理由もありました。
歴史をまとめるのは大変な作業だと思います。どうやって制作したのでしょうか。
企画がスタートしたのは実はかなり前。2022年の冬頃から動き出したので制作期間は実に1年近くかかっています。「どうやって情報を集めるか」という最初の部分は特に苦労しました。ソフトダーツの歴史は社内に多くの情報があったのですが、スティールダーツについてはなかなかない。そこでスティールダーツに詳しく、業界に人脈のある方にも協力してもらいながら、歴史を収集し整理しました。
他にも、資料を保持している日本ダーツ協会やダーツ専門誌『New Darts Life』編集長の益田英明さんにもご協力いただき、取材をしながら歴史を組み立てていきました。ある程度まとまったら、ピックアップした大会や出来事に深く関わった方にインタビューをして、歴史をより身近により面白く感じられるようにしました。
▲モノクロカラーの貴重な写真も
ダーツ業界のさまざまな人に会いに行ったんですね。
特に情報のなかったダーツの黎明期については、日本ダーツ協会に貴重な資料をたくさん見せていただきました。
昔発行していたという『Japan Darts Times』という雑誌には、まさに求めていたような情報の宝庫!当時はダーツを投げられる場所が限られていたので、ダーツができる場所の記載もありました。多くは大使館などの場所にあったようで驚きました。
▲日本ダーツ協会が発行していた『Japan Darts Times』
ダーツ専門誌『New Darts Life』編集長の益田さんにも資料や情報をご提供いただきました。益田さんは、雑誌の創刊の2003年から編集長を務められており、日本のダーツを長年見つめ続けてこられた方。当然、ダーツの歴史的なトピックスについても造詣が深く、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
取材エピソードを教えてください。
取材のため、あるお店を訪問したとき店内にこのポスターが貼ってあったんです。それを見て、1988年に5000万円の賞金が出るダーツ大会が日本で開催されていたことを知りました。
▲店内に貼られていたポスター。右下は若き日のポール・リム選手!
大会について質問すると「世界トップ選手が来日したすごい大会ですが、結局誰が優勝したのかはわからないんですよ」という回答。ですが後日、日本ダーツ協会を訪問すると、まさにこの大会のトーナメント表や記録が出てきたんです。これには「すごい!」と驚きました。さらにその後、実際にこの大会を見に行った元ダーツ選手の方にもコメントをいただくことができ、いろいろな点と点が線でつながり感動しました。
▲保管されていた当時のトーナメント記録
そんなことが!改めて歴史をまとめていく過程でどんなことを感じましたか。
ダーツライブとダーツバーの登場で日本にソフトダーツブームが到来して、日本でのダーツの知名度が一気に全国国広がっていったことと、ダーツライブが世の中に与えた影響の大きさを改めて感じることができました。
取材内容を『HISTORY』としてコンテンツ化する上でこだわったところを教えてください。
どうしても歴史や歩みを振り返るWebコンテンツは単調になりがちで、熱心なファンの方だけのものになってしまうことも多いと思います。でも『HISTORY』は、いまダーツが好きという方にも、これからダーツに興味を持ってくださる方、初めて「ダーツ」を調べる方…など全員に楽しく読み進めていただきたいなと思って工夫しています。
コンパクトな年表形式でまとめて、読み進めるうちに貴重な資料画像や写真をサクサク表示させたり、事実だけを伝えるのではなく、ちょっとしたコラムを挟んでコンテンツに深みを持たせたりしました。
▲ちょっとしたこぼれネタも楽しめるコラム
改めて、どのように『HISTORY』を楽しんでほしいですか。
ダーツファンの方には「普段遊んでいるダーツにこんな歴史があったんだ!」とダーツをもっと好きになっていただけたら嬉しいですね。また、あまりダーツを知らない方にも「ダーツって若者の遊びだと思ってたけど、こんなに歴史のあるものだったんだ」とダーツを知ってもらうきっかけになってもらえたらと思っています。
多田さん、ありがとうございました!
日本のダーツの歴史を知ることができる『HISTORY』。年表は2023年までとなっていますが、ここから先の歴史をつくっていくのは、他でもないみなさんです!
未来のダーツが、彩り豊かなものになりますように✨Enjoy DARTS‼