2023年9月、ダーツライブは長崎県・壱岐市の「エンゲージメント パートナー」制度による壱岐市エンゲージメントパートナー協定を締結しました。
なぜダーツライブが今回の締結に至ったのか、ダーツライブはどんなことを壱岐市とやっていきたいのか―。そこで今回は、壱岐市エンゲージメントパートナー協定締結についてお伝えします。
▲2023年3月に開催されたシニア世代によるダーツ大会
ダーツライブが取り組むスポーツダーツプロジェクトは、今年3月に長崎県壱岐市と広島県熊野町をオンラインでつないで開催されたシニア世代のダーツ大会に協力しました。
同イベントは、広島大学と県立広島大学、株式会社ONE ENTERPRISEの3者の共同研究『ダーツによる健康効果の検証』の一環として行われたもの。研究は、シニア世代がダーツをプレイすることによって得られる身体能力の改善、認知症の予防、コミュニケーション向上、集中力の向上のエビデンスづくりを目指しているもので、かねてよりプロジェクトではダーツマシンの提供などを行っていました。
イベント当日は、20名の壱岐市民が参加。Zoomを使って熊野町の参加者と約2時間、ダーツで体を動かしながら新しいコミュニケーションの形が生まれていました。
🌟地元新聞「壱岐新聞」にも掲載
イベント後もスポーツダーツプロジェクトと壱岐市の関係は続き、マルシェや市民が集うカフェイベントで「ダーツ体験会」を実施するなど、地元の方々にダーツに親しんでいただけるよう活動を継続しています。
そんな経緯もあって今回の協定締結となったわけですが、スポーツダーツプロジェクト担当者は今どんなことを考えているのでしょうか。話を聞いてみました。
―壱岐市でのダーツイベントがきっかけになったんですね。
ダーツが「健康寿命」を伸ばすのに活用できるのではないか、という研究が発端で壱岐市との結びつき生まれたわけですが、実際にイベントを通して感じたのはダーツが「心の健康」にも役立ちそうだということです。
―「心の健康」というと?
ダーツは、狙ったところに『当たった』『外れた』と分かりやすいので会話も弾みます。壱岐市は離島で、どうしてもコミュニケーションが希薄になりがち。ダーツで新しい人との繋がりを作ることは、心が元気になると思うんです。離れて暮らす家族や孫との通信対戦での交流など、そんな可能性もあると感じています。
―ダーツで遠くに住む家族と交流、いいですね!
通信対戦で、リアルと変わらずにプレイできるスポーツ種目って少ないと思うんです。そもそも、同じ空間にいないと難しいものが多い。それがダーツなら、体力の差を問わないだけでなく、リアルでもオンラインでも同じように楽しめるのがいいですよね。
離島に限った話ではありませんが、高齢者はどうしても行動範囲が狭くなります。そんな側面からも、改めてダーツって高齢者との相性の良さを感じました。壱岐市のエンゲージメントパートナーとなったことで、こういったダーツの魅力を具体的な形にしていけたらと考えています。
壱岐市とのエンゲージメントパートナー協定を通して、私たちはモノやアイデアを、壱岐市には「場」を提供してもらう―。
互いの特性を活かしながら、新しい社会価値をつくる第一歩を踏みだしたダーツライブ。先日、さっそく壱岐市内の公民館や施設にダーツマシンやボードを設置させていただきました。
ここから、どんな出会いが生まれるのでしょう。『千里の道も一歩から』のことわざではありませんが、この一歩がダーツとダーツライブの新しい価値としてつながっていきますように🙌