東芝未来科学館で開催中の企画展「ifLinkで、リアル謎解き〜茶運び⼈形を取りもどせ!〜」。連日満員という盛況ぶりですが、実はコンテンツ企画をダーツライブ社員が担当しているんです!
そこで今回は、なぜダーツライブ社員が担当に至ったのか、経緯や実際の感想などを展示の様子とあわせてご紹介しちゃいます🙌
▲コンテンツ企画を担当したサービス戦略本部の三浦さん
――まずは「ifLink(イフリンク)」について簡単に教えてください。
ifLinkは、誰でも簡単に便利な仕組みを実現できるようにするIoT(※)プラットフォームで、プログラムを組むことなくアプリで設定できるのがウリです。メーカーや業界に縛られず、さまざまなサービスや機器との連携が可能なので、個人的にも今後の展開に期待しています。
ifLinkのオープンコミュニティでは、IoT技術の普及と新しいサービス創出を目指して、100社以上の企業、学校、団体が集まって活動しています。ダーツライブも親会社であるセガが2020年より会員となっています。
※IoTとは「Internet of Things」の略称で、モノとモノをインターネットに繋げ利便性の高い機能を備えること。たとえばスマートフォンで自宅のエアコンを遠隔操作する等の技術を指す。
――今回の企画を担当することになった経緯を教えてください。
これまでもifLinkの研究には参加させてもらっていたんですが、「もっとifLinkを盛り上げたい」という話が持ち上がって、リアルイベントの開催を提案してみたのが始まりでした。もともとifLinkの仕組みとリアル謎解きの相性の良さに可能性を感じていて、「謎解き」という形式であれば、一般の方にも楽しんでいただきながらifLinkに触れてもらえるのではないかと思っていたんです。
ifLinkの会員企業の中でも、セガやダーツライブは他企業にはないエンタメの会社ということもあり、大きく任せていただけることになりました。
▲企画展の概要を説明する三浦さん
――ifLinkでの活動は会社ではどのように捉えられているんでしょうか。
今のところ、ifLinkでの活動はすぐに実務に直結するものではありません。ですが、ダーツを生活の中に取り込める可能性や新規事業の発展性があるとして、会社からバックアップしてもらっています。
今回の企画展においても、上司に業務調整などのサポートをしていただきました。また、プロダクト本部の方々に制作をお願いしたり、謎解き好きな社員にはテストプレイに参加していただいたりと、多方面から支えてもらいました。協力体制が社内にあるのは本当にありがたかったです。
――どんな点を意識してコンテンツ企画進めていったのでしょうか。
まず、東芝未来科学館という会場でターゲットに刺さるコンテンツを作ることはもちろんですが、「プロジェクトに関わっている人がハッピーになれる」コンテンツを意識しました。
弊社以外にも多くの皆様が制作に協力をしていただいているプロジェクトですので「こういった技術を使いたい」「こういった体験を与えたい」といった各所の要望をできるだけ汲み取りながら、一つのコンテンツになるよう努めました。
▲家庭用ダーツボードが謎解きに!
――連日大盛況ですが、来場者の様子はいかがですか。
正直、今回の様な試みが私自身も初めてだったのでコンテンツに対して不安もあったのですが、狙い通りの良いリアクションをしていただいて胸をなでおろしております。特にスペシャルコースに関しては、実際にプレイしている様子をコッソリ拝見していたのですが、非常に楽しんでいる様子を間近で見れて感無量でした!
▲岩崎学園のみなさんと
実際の制作では、コンテンツ企画を三浦さんが担当し、IoTを活用したギミック開発にはifLinkオープンコミュニティ会員である岩崎学園の学生さんたちも協力。昨年度からギミック開発に携わっている学校法人岩崎学園 情報セキュリティ学科の村田創信さん(写真:左端)にも話を聞くことができました!
村田さん:私たちにとっても、企業のみなさんとモノづくりができて充実した時間でした。加えて、今回の開発を通して「謎解き×IoT」の相性の良さをとても感じましたね。
コンピューターは人間が体感できない速度で情報処理を行っています。謎解きって「これで合ってるかな」と試して、何も演出が起こらなかったら「間違ってるんだ」と別のアクションを試すと思うんです。なので、アクション後に即座に反応が起こるという部分が謎解きにマッチしてると思いました。
三浦さん:村田さんにはお披露目となったG.W期間中もスタッフとして手伝ってもらったんですよ。
村田さん:G.Wは特に多くの家族連れの方にご体験いただきました。実際に謎解きを楽しんでもらえている姿を見て、やりがいを感じましたね。
最後に、重大なネタバレにならない程度にちょっとだけ企画展の様子をご紹介します。
※若干のネタバレを含みますので、見たくない方は謎解きに参加した後にご覧ください!
謎を解いて正しいメロディを弾くとライトが点灯。「指定メロディを弾く」⇒「ライトが点灯する」という部分がifLinkにあたる。
ライト点灯で影絵が浮かび上がるオブジェは三浦さんの手作り品!
小学生にも分かりやすい謎解きストーリーで展開。
正しいポーズを取るとミラーに文字が。ちなみにダーツライブのプロダクト本部が筐体制作に協力。
ありそうでなかった、謎解きとIoTの組み合わせ。ifLinkを活用すれば「●●をしたら▲▲が起こる」という仕掛けを簡単に盛り込むことができます。
ベーシックコースはどなたでもお楽しみいただけるので(※東芝未来科学館の来場予約は必要)、ぜひお近くにお越しの際は遊びに来てください!